MBA(経営学修士)
略歴
- 1972年
- 神奈川県生まれ
- 1997年
- 南山大学経済学部卒業
株式会社アタックス入社 - 2000年
- 東京事務所に異動
- 2012年
- 株式会社アタックス・ビジネス・コンサルティング 執行役員就任
- 2013年
- 明治大学専門職大学院 グローバル・ビジネス研究科 グローバル・ビジネス専攻卒業
著書・寄稿等
- 事業再構築のM&A実務(共著) 中央経済社 2012年4月
- 会社を強くする「資金力」の高め方(共著) みずほ総合研究所 2004年
- 「経営会計」を活かして強い会社をつくる(共著) みずほ総合研究所 2003年
- 実践キャッシュフロー経営(共著) SMBCコンサルティング 2003年
講演歴
- 決算事務の基本と実践 / みずほ総合研究所
- キャッシュフロー経営を学ぶ/ みずほ銀行 ほか 企業内研修多数
インタビュー
川合さんのキャリアヒストリーをお聞かせください。
私は新卒でアタックスに入社しました。
当時、転職はまだ珍しい時代でしたが、1つの企業に留まるのは性分に合わないと思い、様々な業界の会社と関わることができる当社に就職しました。
大学時代に出会った“会計”という分野に興味を持っていたのも理由の1つです。
入社後しばらくの間は、お客様の月次決算、税務申告の支援を担当していました。毎月お客様の事務所に訪問し、伝票の照合、残高の確認や税務処理のチェックを行い、月次決算を締めることの繰り返しです。
その間に突発的に頂くお客様からの質問に応えるために、事務所に戻ってから調べものをして、足りない知識を必死で吸収していました。
次々とやってくる難題や要望に応えるために精一杯の毎日で、仕事に飽きることなく、今に至っています。
弊社が東京事務所を開設して間もなく、私も東京に異動することになりましたが、少人数で立ち上げたこともあり、従来にも増して忙しくなりました。
中期経営計画の策定、管理会計の導入、ベンチャー企業に対する上場支援、M&A支援、基幹システムの導入支援などに携わる機会を得て、会計の領域を超えた業務まで手がけるようになりました。
今は、事業再生の仕事が中心ですが、これまでの経験が全て役立っています。
現場に即した具体的なアドバイスができることが私の強みになっていると思います。
お客様からどのようなや悩み、相談が多いのでしょうか?
事業再生の仕事においては、当たり前なのですが、「資金繰りを良くしたい」という要望が多いです。
新型コロナウイルスの影響を受けたお客様がほとんどですが、いつも、何ができるか、を模索しています。
川合さんの仕事をする上での大切にしていることはどのようなことでしょうか
お客様あっての我々の仕事、というサービスの基本と、問題解決をあきらめないこと、でしょうか。
今までの成功事例をお聞きしたいと思います。
経営改善が想定以上に早く進んでいる会社のお話をいたします。
まず最初に、事業再生の仕事は、会社が借入金の返済に窮して、銀行などから弊社にお声がかかるところから始まります。
この会社も同じで、関与した当初は会社全体が先が見えない不安感で蔓延している様子でした。
業界全体が右肩下がりの中、過去の投資の失敗で残った多額の借金に加え、製造施設が災害で損傷を受けたのが追い打ちとなったのです。
売上げの減少にコストの削減が追い付かず、赤字が続いている状態でした。
通常、弊社がまず行うのは、デューデリジェンスという実態把握の手続きと改善計画の策定です。
夜遅くまで我々の調査にまじめに対応いただき、その後出来上がった計画は、財務の問題の深刻さを反映して、改善までに10年かかる内容でした。
その計画をもとに弊社はその計画のモニタリングを引き続き担当させて頂くことになりましたが、すぐに新型コロナウイルスの流行がやってきて、計画の前提が崩れてしまったのです。
ところが、社長はコロナの影響を冷静に受け止められ、すごいことにアクションプランの実行の手を緩めず、むしろ前倒しで取り組まれたのです。
私たちもその努力に応えようと、その効果や改善点を数値面でフィードバックしながら、計画の軌道修正をお手伝いし続けています。
今も月に1回のペースで業績の検討を行っています。
今、売上高は計画で見込んでいた半分の水準になっていますが、会社の努力によって、計画で見込んだ以上の利益を上げられるようになっています。
最近では新規事業の立ち上げを行うまでの状態となり、私もその事業計画の策定、数値面をサポートさせて頂いています。
まさに事業再生という名前にふさわしい案件で、成功案件と言えるかなと思います。
最後に一言お願いします。
弊社の仕事は、お客様との共同があればこそ、大きな成果が出るものと思います。
これからもお客様のビジョンの達成に貢献していきます。