経常利益増減要因分析資料の形式はエクセルです。
計画した経常利益が、実績の経常利益と増減がある場合、何が原因で増減したのか、その要因を分析するためのものです。
全社でみるのはもちろん、部門を担当する責任者が、担当部門の経常利益あるいは営業利益が、どのような原因で増減したのかを分析することで、きちんと現状を把握でき改善の打ち手を具体的に考えることができるようになります。
シートは大きく上段と下段の2つに区分されています。上段は総括表です。
下段は、計画経常利益と実績経常利益の増減が、損益計算書のどの段階で生じたのか、そして、どのセグメント(部門や地域別)で生じたのかを要因分析するものです。
そして、それぞれ単月と累計で分析するようになっています。
記入方法
- 下段のシートから入力します。まず、計画経常利益を入力してください。
次に付加価値が利益に与えた要因を把握します。
(2)の売上の増減で付加価値がどれだけ増減したかをみます。算式はシートの右下に記載しました。
次に(3)の付加価値率の変動によって利益に与えた要因を把握します。
同じく算式は右下にあります。利益にプラスになっているときは+で、マイナスになっているときは-で表示してください。これで、付加価値が売上の増減で変動したのか、付加価値率が原因して増減したのかを把握できます。
次に、固定費の要因です。(5)から(7)まで、各経費の増減を記入します。
これも利益にプラスになっているときは+で、マイナスになっているときは-で表示してください。
固定費の増減が利益にどれだけ影響したのかを把握できます。最後に営業外損益の増減を記入すれば、(10)の経常利益増減額が表示されます。セグメント別にも記入すれば、どの部門でどの段階で増減要因になっているかを把握できます。 - 上段のシートは、下段を記入すれば集計されますから、全体のまとめとしてみて下さい。