オンライン会議で効果的に話すコツとは?!~「語尾を飲む」話し方がダメな理由

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最近は在宅勤務が普及したおかげで、オンライン会議が一般的な存在になりましたね。

でも、そのオンライン会議ではパソコン越しの話がうまく聞き取れず「今、何て言ったのかなぁ?」と思うことがよくあります。

オンラインだとなぜ聞き取れないのか?

オンライン会議はリアルの会議のようには空気感がつかめないので、出席者は直接的に入ってくる音声情報により多く依存します。

リアルの会議では聞き取りにくい部分があったとしても発言者や他の参加者の表情や醸し出す雰囲気から「多分こう言ったんだろうな」と推測することができます。

しかし、オンライン会議ではカメラをオフにしている場合もあるため、音声だけで発言内容を把握することになります。

なので、少しでも聞き取れないと何を言いたかったのか分からなくなるということが起こりがちです。

この聞き取れない話し方の一つといて「語尾を飲む」という言葉があります

話をしていて、最後の方まで同じ声の大きさで話をせず、語尾が聞こえなくなる話し方のことです。

「その点は問題ない、と思・・・」
「私はその2つの違いがよくわか・・・」

このように言葉の最後の方が小さくなって聞こえなくなる話し方です。

オンラインでは文脈の推測が働きにくい

そんな話し方をする人っているのかな、と思われるかも知れません。
しかし、実際はかなり多くの人がこういう話し方をしているのです。

普段は「語尾を飲む」話し方をしても気になりません。
それは、聞こえない部分は聞き手が文脈などから推測して補うからです。

しかし、オンラインでは語尾を飲むと推測が働きにくいので「今なんて言ったの?」と聞き返されてしまうのです。

私も語尾を飲まないように気をつけていますが、少し油断すると語尾が小さくなることがよくあります。

日本語は最後まで聞かないと何が言いたいのか分からない言語です。

区別がつくケース

先に述べた「その点は問題ない、と思・・・」などのように、

肯定の場合は「思います」
否定の場合は「とは思いません」

と直前の助詞が違うので区別できるものもあります。

区別がつかなりケース

しかし、電車に乗っていて次のような車内アナウンスが流れた場合はどうでしょう。

「この電車は、途中のA駅、B駅、C駅に止まりま・・」

私は、実際に滅多に乗らない路線に乗っていて、このアナウンスを頼りに乗り換えようとした経験があります。

そして、反対方向の電車とすれ違った際の騒音のために、そのアナウンスの最後が聞き取れず、どこで乗り換えればいいのかわからなくなってドキドキしました。

言葉は最後まではっきりと話すことで、聞き手はしっかりと理解できます。

また、ストレスを感じることなく話を聞くことができます。

語尾をはっきり話すメリット

ところで、語尾まではっきりと話すことは、相手にきちんと聞き取ってもらえる以外にも効果があります。

それは、言い切ることで、相手の信頼を得ることができる、ということです。

そして、言い切るためには、語尾を力強く話すことが必要です。
語尾まではっきりと話す習慣を身につけていれば、言い切ることも抵抗なくできるのです。

また、語尾まではっきりと話すと、その後に間を取ることができます。
一文を話した後、次の一文を話す間に少し沈黙の時間をおくことを「間」といいます。

この「間」を効果的に使うと話は非常に聞きやすくなります

話を最後まではっきりと話すと必然的に息継ぎをせねばなりません。
その息継ぎを入れることで自然と「間」が生まれます。

特に様々な制約で話がうまく伝わりにくいオンライン会議では、語尾まではっきりと話すことで、相手に気持ちに訴えるような説得力のある話し方ができるのです。
ぜひ意識してみてください。

日本話し方センターの各コースでは、オンラインでもリアルでも活用できる話し方のポイントをお伝えしています。そして参加者への個別指導を通して、相手に伝わる話し方のスキルを身につけることができます。ぜひ実際の成果を「受講者の声」でお確かめください!

本コラムのポイントを動画でも解説しています

筆者紹介

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株式会社日本話し方センター 代表取締役社長 中小企業診断士 横田 章剛
1983年 神戸大学卒。メガバンクで、国内・海外の勘定系システムの開発、ガバナンス業務、銀行決算・銀行税務の取り纏めなどに従事。2007年 アタックスに入社し、グループ全体の経営企画、総務、経理、法務等の間接部門を統括。2016年、日本話し方センターの代表取締役社長に就任。研修等で話し方の指導に従事。「話し方」に関する横田のコラムはこちらをご覧ください。

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