2018年3月1日、就職活動が解禁されました。着慣れないリクルートスーツ、おろしたてのパンプス。街に、シューカツ生が溢れる時期です。
さて、新入社員にとっては職場には知らない「常識」が山のようにあります。
そんな新社会人の会社での「びっくり体験」ランキングをご紹介します。この調査は、日経新聞がおこなったものです。
専門家の協力を得て、20代向けに「社会人になって驚いたこと」40項目をリストアップし、その中から最大7項目を選んでもらったといいます。
回答者は、会社員・公務員として働く男女で、有効回答数は503人でした。
(男女はほぼ同数)
では早速、1位からランキングを見ていきましょう。
【1位】 発言や休暇は空気を読んでから(386人)
【2位】 仕事のマニュアルや説明がなかった(279人)
【3位】 台風・大雪でも出勤する(165人)
【4位】 あまり飲みに誘われない(117人)
【5位】 仕事をだらだらやる(111人)
【6位】 データに基づかないアナログな判断が多い(100人)
【7位】 プライベートのことを聞かれない(98人)
【8位】 服装がカジュアル(93人)
【8位】 女性が少ない(93人)
【10位】 下積み時代を武勇伝のように語る(87人)
あなたは、どのような印象を持ちましたか?
新社会人が最も戸惑う「組織の雰囲気」
私は、平成2年生まれの営業コンサルタントです。社会に出て働き始めたばかりの頃、「ゆとり世代」であることを揶揄される場面が多くありました。しかしそんな私でも、ランキングを見て驚いた項目があります。
それは、1位の「発言や休暇は空気を読んでから」です。
組織に身を置いて働いている以上、空気を読んで発言するのは、ごくあたりまえのこと。
みなさんも「社会人として、何をあたりまえのことを言っているのだ?」と思われたのではないでしょうか。
しかし、新社会人が最も戸惑うのが、自由に発言したり、休暇を取ったりしにくい『組織の雰囲気』だといいます。
例を挙げると、会議では、
『余計なことを言うと変な空気になる』(27歳女性)
『事前の根回しで方向性が決まっている』(29歳男性)
など、独特な意思決定のしくみが若者を悩ませるといいます。
他にも、
『有休があるのに取ってはいけない暗黙のルールがある』(26歳女性)
『休むときは1人1人に理由を説明しなければならない』(25歳女性)
と、実際の運用との落差に驚きの声が上がったそうです。
いずれにせよ、これが現実である以上、肝心なのは、
入社直後に、どのような「あたりまえの基準」を設けるのか?
「ここまでやり切って、あたりまえ」と上司が言い切れるかどうか?
何を習慣化させるのか?
なのです。
あたりまえの基準を設けるには?
そしてその時ポイントとなるのは、たった一つ、上司はひとまず「自分のことは、棚に上げる」ということです。
たとえば、プロ野球の監督は選手と同じ練習メニューをおこないません。言わば、上司は監督、新入社員は選手です。
「まずは自分がやってからでないと、新入社員に指導・注意できない」上司がそう言い始めると、キリがありません。
新入社員に対して指導する立場である上司は、ひとまず、自分のことは棚に上げていいのです。
「やるべきことはやろう。実行しよう」と、キッチリ言っているか。
上司がそう断言できるかどうかで、新入社員の「あたりまえの基準」は、高くもなるし低くもなります。
つまり、上司の指導力によって、新入社員の能力は変化します。
結果として、上司がどのようなスタンスでいるか? によって会社の成長にも影響を与えると言えるでしょう。
そうは言っても、イマドキの若者に対し指導をするのは難しい。そんなお悩みを抱える方はこちら。
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東京開催:2020/4/16(木)・4/17(金)
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筆者紹介
- 株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ コンサルタント 岩山 真子
- 大手賃貸不動産業のFC加盟会社での法人営業部を経て、アタックスへ入社。前職では、新規立ち上げ部署として上場企業をはじめとする3,000社に対しアウトバウンドセールスを行い、部署での提携社数は550社に上る(FC加盟店350店舗において全国1位)。また、個人としては入社後歴代最速で社長賞を受賞。平成生まれの若手コンサルタント。「経験年数の少ない若手社員こそポテンシャルを秘めている」という信条から、若手社員でも成果を残せる営業手法を広め続けている。
岩山真子の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。