この夏、リオ2016オリンピック・パラリンピックが開催されました。
今回のリオオリンピックでは日本の総メダル数は41。過去最高のメダル獲得数です。
私が、とくに印象に残ったのはシンクロナイズドスイミング。「シンクロ界の母」と呼ばれる井村雅代コーチが、日本代表のコーチになり、選手のメダル獲得につながりました。
井村コーチと言えば、スパルタ指導で有名です。練習もハードですが、生活指導や、なれ合いを排除するなどメンタル面まで指導されるそうです。
井村コーチの言葉で、印象に残るものがあります。
「人間は引っ張られたほうが変わりやすい。その引っ張り役が教師であり、コーチであり、会社の上司であるわけです。その人の熱意や情熱によって『できるかな』から『できるみたい』に変っていくんです」
「私はコーチとしてよく叱ります。基本的には言いたいことは我慢しません。本音をズバズバ言います。嫌われるのは大いに結構。『好き』だなんて言われたら、キツイ練習をしにくくなりますから(笑)。」
厳しい指導者ですが、全ては選手にメダルをとってもらうため。これは、スポーツだけでなく、会社組織のマネージャーにおける指導者の在り方として学ぶべきことです。
アタックスグループの中で、営業組織の支援をしているアタックス・セールス・アソシエイツのコンサルタントは、全員が井村コーチのように熱く厳しいです。
コンサル現場や研修指導では中途半端なことはいたしません。組織の目標予算は達成するのが当たり前ですから、その「当たり前」の状態ができていなければ、空気を締めて場を作ります。
営業が言っても動かない、目標予算が未達で、新しい人を採用してもなかなか結果が出ないという企業から相談をうけます。たいていの場合、会社の空気が緩んでおり、指導できるマネージャーが育っていないケースがほとんどです。
自社に正しくマネジメントできる指導者が育っていなければ、外部の力を借りることも重要です。 実際、相談にいらっしゃった会社で、3年かけてすすまなかったプロジェクトに弊社が介入することで、半年間で5倍の行動数にかわった企業もいます。
もちろん、メンバーは誰ひとり変わっていません。厳しくすることが目的ではなく、結果にこだわり、そのために必要なことを伝え、きっちりやりきっていくだけです。
井村コーチのような指導者が企業の組織にも必要だと改めて感じたオリンピックでした。
実際に厳しい環境を体験できるのは提案力アップ「ヘビーローテーション」コースです。どんな空気感で、どれだけの熱量でやれば、人がどれだけかわれるか体感することができます。
●東 京 2016/10/26~
●名古屋 2016/12/12~
●大 阪 2017/1/17~
筆者紹介
- 株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ コンサルタント 山本なつみ
- 東証一部人材派遣会社入社1年目で西日本営業成績1位を獲得。新人ながら新規拠点立ち上げの責任者として1年で黒字化を達成する。
その経験を活かし、営業代行会社の立ち上げに参画し、自らトップセールスとして10,000社以上の販路を開拓しつつ、部長職として20名の部下を統括した。
営業代行支援業務では、電話営業、飛込み訪問、販促ツールの開発など包括的な販路開拓指導が支持され700社の販路開拓に成功。
販路開拓のみならず、食品メーカー新製品プロモーション、大学・官公庁の販促物作成などセールスプロモーションにおいても数多くの実績を残した。
アタックスに入社後は新規販路開拓で培った交渉力や開発力を武器に、中堅中小企業の現場指導に従事。並行して年間100回以上のセミナーを開催し、提案力、コミュニケーションスキルアップでは受講者の圧倒的な変化が支持される。営業のみならず、幅広いビジネスパーソンからの申込が後を絶たない。