自動車販売店で開く、子供向け英語教室が急増しています。
ベネッセコーポレーションが自動車販売店に、初めて子供英会話教室「こども英語教室」を開いたのは2011年のことです。
2013年は71教室、2014年は86教室、生徒数も1,000人を超えました。
こども英語教室は、英語が得意な主婦を教師として自宅などで教室を開くのが、基本的なビジネスモデルです。
しかし、良い人材が見つかったとしても、家庭の事情などで自宅を開放できずに断念する場合もありました。
一方、自動車販売店は、基本的に明るくて安心・安全な地域密着型店舗で、その上、送り迎えの駐車場も完備しているので、教室を開くには最適な場所でした。
地域に根ざし、数十年単位で事業を続ける自動車販売店にとっては、地域コミュニティの拠点となるだけで、十分なメリットがあり、両者の思惑が一致したのです。
このように、時間単位で場所を借りて商品を売って、効率の良い商売をしている会社を見てみると、
○東急東横線自由が丘駅から徒歩3分ほどの改装前のビルの一部を短期で借りて、目の前を人がひっきりなしに行き来する駅前の一等地で店を構える野菜販売店。
○ヨコハマホステルヴィレッジのフロント横のテーブルの1席を借りて仕事場にしている建築デザイン事務所。
○東京神保町の白山通り沿いに立つビルとビルの狭小スペースで高速無線通信「WiMAX」を販促する通信機器修理・販売代理店。
などなど、「連携・提携」という手法で、自社の強みを築いている会社は多数あるようです。
「ダントツの強み」を築くためには、基本的に4つの手法が考えられます。
手法(1) 狙いを定めて、位置取りを変える
手法(2) 他にないような経営資源を獲得する
手法(3) 顧客の胸をトコトン借りて、無形資産を蓄積する
手法(4) 同業や顧客、他業種と、相互補完的に連携・提携する
この手法の考え方は、世の中では、
(1) ポジショニング・アプローチ
(2) 資源アプローチ
(3) 学習アプローチ
(4) ゲーム理論アプローチ
と呼ばれており、理論的に裏付けがある手法です。
これらの4つの手法の中でも、中堅中小企業にとって、今後、より有効な手法は、「同業や顧客、他業種と、相互補完的に連携・提携する」 (ゲーム理論アプローチ)ではないかと、私は考えています。
そこで、今回、お伝えしたいメッセージは、「『リアプライ』(Re-Apply=再適用)でダントツの自社の強みを創るアイデアを探しましょう!」です。
『リアプライ』とは、ゼロから考えるのではなく、世界中の他業種、他分野などの似たような事例からアイデアを探すノウハウです。
現在はこれだけインターネットが発達しているので、『リアプライ』も素早くできるようになりました。
私も日ごろから、課題テーマを決めて、その解決の糸口になりそうな類似するアイデアのストックを蓄えることを習慣にしています。
『ストック+リアプライ』のノウハウで、あなたの会社のダントツの強みを創るアイデアを探してみませんか。
アタックスでは、このようなダントツの強みを築きあげた様々な中堅中小企業経営者に出会える場『アタックス社長塾』を開催中です。
ご希望の方には資料をお送りしますので、お気軽にご請求ください。
筆者紹介
- アタックスグループ アタックス社長塾 主席コンサルタント 西公通
- 1992年 一橋大学卒。IBMビジネスコンサルティングサービス、国内外戦略系コンサルティング会社にて成長戦略、企業変革、新規事業開発支援、博報堂ブランドコンサルティングにてブランド戦略に従事。アタックス参画後は、中堅中小企業の経営サイクル改善、事業利益モデル改革支援業務の他、現在は、アタックス社長塾プロデューサーとして活躍中。
- 西公通の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。