生き残れるか否かの分水嶺!~鍵は「Great Reset」(グレートリセット)

経営

今年も、新型コロナ禍で始まり、新型コロナ禍で終わりそうです。

そんな中、注目を集めたキーワードの一つに「Great Reset」(グレートリセット)があります。

「Great Reset」が求められる時代

2021年の世界フォーラム会議(通称、ダボス会議)自体は、コロナ禍のため開催されませんでしたが、開催されていれば、テーマとなったのがこの「Great Reset」です。「大いなる変革」を意味するこの言葉の響きは、多くの人々の心に届いたものと思います。

第2次世界大戦後、多くの国々がこぞって経済成長を目指し、今のグローバル経済が出きました。
一方、地球温暖化問題、貧困格差、多様な価値観による相互不理解(例えば、年代の違いよる価値観の相違)等が生まれています。

地球全体の安定性が揺らいでいるそんな時期に、コロナ禍が一気に我々に押し寄せてきました。そして、我々は大いなる変革を求められています。

この大改革は、当然のごとく中堅中小企業にも求められています。
実は、コロナ禍だろうと無かろうとすでに企業には「Great Reset」の足音がヒタヒタと忍び寄ってきていました。

中堅中小企業の改革への道~DXとSDGs

その一例が、働き方改革関連法です。残業時間に規制が入り、結果、企業の総労働時間に枠がはめられました。そうなってくると、人の力を頼りにする企業活動に限界が出てきます。

そこで活用すべきがDX(デジタルトランスフォーメーション)です。
徹底的に業務フローを見直し、IT化を進め、人の生産性を上げていく、ひいては企業文化を変えていくことが求められます。

今年の中小企業白書の中では、「ITシステムのみならず企業文化(固定観念)を改革する」「レガシー企業文化からの脱却」(「中小企業白書2021 第2章 事業継続力と競争力を高める」Ⅱ-168ページの図の中)というフレーズが印象的でした。

また、地球の持続可能性という観点から17の目標がセットされたSDGs。
世界中の資金と技術がこのSDGsを意識しています。

言い換えると、SDGsを意識した経営をすることにより、企業の存在価値を改めて問い直し、自社が勝負すべき新たなドメインを見出すことができるのです。

自社の「Great Reset」は何なのかを問う!

いずれにせよ、本当に今は分岐点です。
世の中の変化についていけるのか、または時代に取り残されるのか?

企業はいろいろなことを考え決断し、実行していくことが求められます。既存のマーケットで戦うのか、それとも新しいマーケットで戦うのか?そのためには、どんな人財が必要で、どんな組織を作り上げていくべきなのか?後継者問題に課題がある企業は、上記をさらに誰が実行していくべきかも検討しなければなりません。

「Great Reset」
本当に時代を言い当てた言葉だと思います。
是非、新年を迎えるにあたり自分たちの「Great Reset」は何なのかを検討していただきたいと思います。

アタックスグループは、単に税務サポートのみならず、将来を見据えた経営戦略策定から実行まであらゆる場面での、中堅中小企業の「Great Reset」をお手伝いさせていただきます。こちらからお気軽にご相談ください
 

筆者紹介

アタックスグループ 代表パートナー
株式会社アタックス・ビジネス・コンサルティング 代表取締役会長
公認会計士・税理士 林 公一
1987年 横浜市立大学卒。KPMG NewYork、KPMG Corporate Finance株式会社を経て、アタックスに参画。KPMG勤務時代には、年間20社程度の日系米国子会社の監査を担当、また、数多くの事業評価、株式公開業務、M&A業務に携わる。現在は、過去の経験を活かしながら、中堅中小企業のよき相談相手として、事業承継や後継者・幹部社員育成のサポートに注力。
林公一の詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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