日本では、緊急事態宣言解除の検討が行われています。発令中は、ビジネス目的での往来を認めるビジネストラックによる渡航も停止されています。新型コロナウィルス感染症の影響も1年以上経過し、まだ先行き不透明な状況は継続しています。シンガポールでは出向者の帰国、子会社の清算案件が多くなっている傾向にあります。
さて、今回はビジネストラックによる渡航体験談の最終回として日本帰路編をお届けします。
シンガポール出国前
ビジネストラックの取り扱いをご覧いただくとわかりますが、現地出国の72時間前にPCR検査を受け陰性証明書の取得、提示が必要になります。 日本よりは安価で受けることができ、現地の医療機関も慣れているため非常にスムーズにPCR検査を受けることができ、証明書も問題なく取得できます。
シンガポール出国時
シンガポールから見ると出国者にあたりますので、出国時には特に何も検査やチェック等はありません。非常にスムーズに出国ゲートまで行くことができます。
日本入国時
様々な物議を醸している日本の入国管理体制ですが、体験をしてみまして、非常に緩いことがわかりました。取り扱い上は、出発地における出国前のPCR検査の陰性証明書の提示、接触アプリのインストール、公共交通機関の不使用、2週間自宅等で待機が求められています。
実際に入国をしてみると、PCR検査の提示は必要なく、接触アプリのインストール確認も行われませんでした。シンガポールからの入国者は対象外だということでした。
飛行機にはマレーシアからシンガポールを経由し日本へ入国する搭乗者も同情していましたが、マレーシア発の入国者には唾液検査が行われ、シンガポール発の入国者はノーチェックの状態でした。空港からの移動手段も、ヒアリングによる確認のみで、レンタカーの予約状況などがチェックされることもありませんでした。
また、2週間の自宅等待機期間も、特に電話による状況確認もない状態でした。
今月、関東方面の緊急事態宣言が解除され次第、ビジネストラックも再開することが想定されます。日本への入国管理も多少は厳しくなることが想定されますが、またご報告する事項がでてきましたら、このコラムを通じて皆様に情報発信をしていく予定です。