酒井 利昌 | アタックス・セールス・アソシエイツ

酒井 利昌

さかい としまさ SAKAI Toshimasa
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ 取締役
学習塾業界、人材サービス業界を経て、アタックスに入社。採用と教育支援の両軸で、年間200日以上、現場指導に従事。採用コンサルティングにおいては、営業・マーケティングノウハウを転用した独自メソッドを用い、携わった企業すべてを短期間で目標達成に導いている。
著書に「いい人財が集まる会社の採用の思考法」(フォレスト出版)があり、2019年8月発刊以降、ロングセラーを記録している。
2023年10月には増補改訂版も刊行し、ベストセラーとなっている。

略歴

1981年
愛知県西加茂郡三好町(現みよし市)生まれ
2004年
南山大学総合政策学部卒業
2004年
学習塾運営会社入社
2007年
人材サービス会社入社
2016年
アタックス入社
2022年
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ 取締役 就任

著書・寄稿・執筆歴

  • 増補改訂版 いい人財が集まる会社の採用の思考法(単著)/フォレスト出版 2023年
  • いい人財が集まる会社の採用の思考法(単著)/フォレスト出版 2019年
  • 人手不足を理由に採用基準下げた会社の行く末(寄稿)/東洋経済オンライン 2019年
  • 「いい人が集まらない」と嘆く会社のダメ共通点(寄稿)/東洋経済オンライン 2019年
  • 「採用してから育てる」がNGなこれだけの理由(寄稿)/東洋経済オンライン 2019年
  • リクナビ「内定辞退予測」が踏みにじった、採用活動の本質(寄稿)/マネー現代 2019年
  • 「いい人材」が集まる会社の条件(取材寄稿)/PHP研究所 「THE21」2020年
  • エッセンシャルワーカーの求人 採用のポイント(取材寄稿)/Indeed 2021年
  • 「事実を見抜く面接官」になる方法(取材寄稿)/D’s JOURNAL 2021年
  • 採用賢者に聞くシリーズ①②⑤⑥⑰⑱㉖㉗(取材寄稿)/SONAR Times 2022年
  • いい人財を集めるための「採用戦略と実践法」(取材寄稿)/SMBCマネジメント+ 2022年
  • 読者のお悩み本気解決:人手不足を採用で改善したい(取材寄稿)/弥報Magazine 2022年
  • 「競争の厳しい時代を勝ち抜く戦略的採用術」(取材寄稿)/大同生命発刊広報誌「one hour」 2022年
  • 「知名度がなくても結果を出す会社」(寄稿)/WEB労政時報 2024年 その他多数

外部研修登壇歴

  • 最強の営業組織をつくる!営業マネジメント塾/十六総合研究所
  • 営業マネジメントセミナー/十六総合研究所
  • 予材管理で目標を絶対達成~営業マネジメント研修/十六総合研究所
  • プロフェッショナル営業マン育成コース全6回/大阪中小企業投資育成
  • 新任営業社員研修/大阪中小企業投資育成
  • 新入社員研修(営業職)/名古屋銀行経営者クラブ その他多数

インタビュー

キャリアヒストリーをお聞かせください。

本当は隠しておきたいですし、あまり話したくないのですが、この機会なので打ち明けます。
それは、私がダメ営業マンだったという過去です。
少し嘘をついてしまいました。訂正します。「ダメダメ営業マン」でした。

「おい、この案件、どうなってるんだよ!!!」
営業会議では、上司から叱責される営業マンがいますよね。

私は成績を上げられず、毎週毎週毎週、営業会議で延々と怒鳴りつけられる、そんなダメダメ営業マンでした。

周りからは、憐れみの表情をいつも浮かべられていましたし、その視線に耐えられず、社内には居場所がなく、息を殺すように過ごしていました。
仕事は決してサボっていたわけではありません。

今では完全に「ブラック」と言われるほど、長時間働いていましたし、会社に寝泊まりすることも一度や二度ではありませんでした。
それでも、私はダメダメ営業マンでした。

営業の役割は、会社から与えられた目標を最低でも達成させることです。
どれだけ働こうが、結果を出さなければ、役割を果たしたとは言えない、それが営業という仕事ですよね。

営業としての役割を果たせない私への周囲の目は冷たいもの。
ついには精神的に追い込まれ、毎朝、出勤途中に体調不良に襲われる、そんな状態にまで陥っていました。

転職活動をしようとエージェントに登録し、カウンセリングを受け、実際に何社か紹介をしてもらったこともありました。

でも、実際には応募はしませんでした。
いや、「応募できなかった」と言ったほうが正確ですね。

自信を失っていた私は、これ以上自信を失いたくありませんでした。
これ以上自分を否定されたら、生きていく自信も失ってしまう、そんな生存本能が働いていた、今ではそう思います。

そんな私に転機が訪れます。
その日も営業会議で“ド詰め”に遭い、そのまま自宅に帰る気になれず、寄り道をしたのです。時間を潰せればどこでもよかったのですが、目についた本屋に何気なく立ち寄りました。

本屋に入ると、目の前には無数の本たちが私を取り囲みます。とくにあてもなく立ち読みでもしようかと、雑誌コーナーに歩みを進めました。
すると、その途中で、私の視界に飛び込んできました。

ビジネス書の新刊コーナーに置かれていた一冊の営業本が飛び込んできたのです。
導かれるように手に取り、そのままレジに向かいました。

むさぼるように読みました。
すぐにその著者の出版記念セミナーに申し込みました。

セミナーのあと、著者にサインをもらうついでに名刺交換もしました。
勇気を出して、Facebookで友達申請をしました。

案外あっさりと友達承認をもらい、ときどきメッセージをいただくようになりました。
その著者の本は、過去のものから順番に読み、すべてを読破しました。

それから私は変わっていきました。
まず行動が変わりました。結果が出ました。すると思考が変わっていきました。
考え方が前向きになり、どんなことでも積極的に進んで取り組むようになりました。

周囲の目も明らかに変わっていきました。
認められる環境は、行動をさらに加速させました。

驚くほどに人脈が広がり、仕事のオファーがひっきりなしにやってくるようになりました。
神がかっていました。気づくと、私は全国でトップセールスになっていました。

あの本を手に取って、1年ちょっとの出来事です。
きっかけはいつ訪れるか、誰にも分かりません。
私は今、その著者の横山が代表を務める会社で働いているのですから。

仕事をする上での大切にしていることはどのようなことでしょうか

まず、人はいつでも変われるということですね。
資質とか、才能とか、天性とか、そんなものは関係ありません。

自分には無理だと言うのは簡単ですが、それは思い込みに過ぎません。

「ダメダメだと、自分自身にレッテルを貼るのはよそう」
自らがダメダメだったからこそ、関わる方々にはそう伝えています。

「今度は、私が人を変える番だ」そう思って、入社後ずっとやってきました。

結果、私の周りには、「人の可能性を信じ、人の成長とともに、事業を成長させたい」そんな考え方の経営者ばかりになっています。

そのような考えをお持ちでない経営者とは、これからもご一緒するつもりはありません。
これは仕事をするうえで、これからも大切にしていきたい私のスタンスです。

今はどんな仕事をしていますか?

入社してから、ずっと営業コンサルティングと並行し、「採用コンサルティング」をしています。
今は、「採用コンサルティング」の比重のほうが大きくなっています。

「採用がうまくいっていないこと=成長のボトルネック」そんな会社が本当に多く、ご相談が絶えないからです。

たくさんの支援をしてきたなかで、独自の採用コンサルティングメソッドを開発し、これまでに携わった企業はすべて採用成功に導いています。

たとえば、福岡県久留米市の従業員30名の製造業を営むM社。
中途採用を続けていましたが、応募がまったくない状況がしばらく続いていました。
完全に採用がうまくいっていないことが成長のボトルネックになっていました。

そこで社長は覚悟を決め、私に採用コンサルティングを依頼くださいました。
約1年間のコンサルティング。決して安くない金額です。

採用活動を開始して、本当にゼロから採用活動を学び、実践し続けた結果、応募数は全国から100名を超えるまでになりました。一人ひとり丁寧に対応を行い、最終的に5つのポジションすべての採用に成功しました。

一般的には「ありえない」と思われていること。
でも、愚直にとことんやり続けることで、「ありえる」という現実を作り出せる。
この仕事にはそんな感動があります。

それまでのプロセスが長く険しいからこそ、この感動は何にも代えがたいです。
1年に何回もクライアントと一緒に嬉し泣きをする仕事なんて、そうはないですよね。

最後に何かお客様にその他伝えたいことはありますでしょうか?

私はこの会社に入って人生が変わりました。まさに幸運だったと思います。

でも、これって運任せではいけないと考えています。
それは、採用される側も採用する側もです。

採用により、その人の人生は変わります。それは良いケースもあればそうでないケースもあります。
だからこそ、採用する側はその責任に真摯に向き合い、真正面から取り組むことが大切です。

その結果、最適な会社と最適な人とは結びつけられると私は信じています。

「真摯に採用活動をおこない、妥協なく人の可能性を信じ、人の成長とともに事業を成長させたい」
そんな価値観を持ったクライアントと、これからも一緒に嬉し泣きをしたいです。

この文章を読んでいただいているあなたと、そんな日がやってくることを信じて、そのための準備を毎日続けていきます。

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