アタックスの長谷川です。
先日4月29日と30日の2日間に渡り、第17期アタックス社長塾の第1講と第2講を開催しました。
第17期がいよいよスタートです。こちらも、第15期と同様、会場受講とオンライン受講を交えた「ハイブリッド形式」での開催となります。
2日間で、
- 開講式/オリエンテーション
- 第1講:経営者に必須の中堅中小企業経営原論
- 第2講:後継社長の描くビジョン、池クジラストーリー構想
を行いました。
▼経営者に必須の中堅中小企業経営原論
1日目に行ったこちらの講義には、西浦塾長に登壇いただき、
「理念・池クジラ経営」と「財務アタマ」について事例や実習を交えて講義いただきました。
西浦塾長は、先日に書籍「高収益企業の“池クジラ”戦略 “強くて愛される”21社の成功に学ぶ」を
出版されたこともあり、前半の「理念・池クジラ経営」については書籍の内容を交えながら
話を進めました。
なかでも、経営理念は使命感を育み、「ありがとう」という感謝の言葉や自律思考、心理的安全性を含めた行動環境を整備することによって「社員の働きがい」が生まれるという点を学びました。
経営者の目指すべきは「会社の業績」と「社員の働きがい」の両立であり、
社員に主体的に働いてもらい、自身は会社経営に力を注ぐというあるべき姿に向けて、
実際にある事例をグループワークで取り組むことで理解を深めることができました。
また、後半の「財務アタマ」については、
- 価値創造思考
- 安定基盤思考
- 自律促進思考
- キャッシュフロー思考
の4つの財務アタマ思考について学びました。
今回は概念的な話が多く、本格的には第3,4講の「数字で経営を語るための財務分析」で
自社の数字を見ながら理解を深めていければと思います。
第1講全体を通して、受講後のアンケートの一部を紹介します。
- グループワークの事例の中で自社が現在抱えている内容がそのまま出てきたような状態でした。
それも踏まえて自分が作り上げようとしている企業の糸口がみえてきたような気がします。 - ファンやリピーターを作る事の重要性を感じた。P/L,B/Sの分析力をもっと身に付けたい想いが強くなった。
- 未だ明確には分かりませんが、「理念」をしっかりと持ち、社員(家族)、地域に貢献、愛される企業を目指す。
同時に企業である以上は十分な利益を確保しつつ、未来投資、社員への還元をしていかなくてはならないのが自分自身であると改めて感じました。 - グループワークで受講者の考え方を聞けて良かったです。
▼後継者の描くビジョン、池クジラストーリー構想
2日目に行ったこちらの講義には、社長塾ディレクターの小島が登壇し、
「後継者の描くビジョン」と「池クジラストーリー構想」というテーマで開講いたしました。
まず、前半は「後継者の描くビジョン」について講義を行いました。
参加者の中では、経営理念や経営ビジョンを持っている会社は多くはなかったのですが、
講師の話す「会社は経営理念や経営ビジョンを実現させるために存在しているもの」という
言葉に対しては、多くの方が反応をされておられました。
経営ビジョンの定義が曖昧だったかと思いますが、「自社が将来どうありたいのか」という
「あるべき姿、目標」であることが確認されました。
講義中で経営ビジョンの策定ステップについても解説がありましたので、
第2講の課題として、今後塾生には取り組んでいただきます。
また、後半では第1講でも触れました「池クジラ」について、実際に自社をベースに
検討する「池クジラストーリー構想」について講義を行いました。
なかでも重要なことは、池クジラ戦略では「やらないことを決めること」だということを
学びました。
事例として3社の企業を分析し、池クジラ戦略のパターンを整理し理解を深めました。
池クジラ戦略の策定に向けては環境分析が必須となるため、
環境分析手法を5つ(PEST分析、5F分析、バリューチェーン分析など)を紹介し、
策定ステップの解説を行いました。
第2講全体を通して、受講後のアンケートの一部を紹介します。
- 池クジラストーリー構想でホワイトスペースを探すことは、今までやったことがありませんでした。
様々な分析をしながら自社がどう会社を進めていくのか、確認していきます。 - 第2講では、自分の置かれている立場と照らし合わせながら進めていくことができました。分かりやすく、読みくだいて話をして下さって有難うございます。
- 今までビジョンというのをぼんやりと考えていましたが、孫正義氏のまるで見てきたかのように語れるビジョン。また、そのビジョンは人々にとって良いものでないとダメだということが学ぶことができて良かったです。そのビジョンを描くためには様々な事象を考慮しなくてはならず、色々な分析などを学べたのが大きかったです。
- 弊社ではビジョンを策定していますが、それはビジョンを呼べるものでは無い事が分かりました。
環境分析等をしっかりと行い、30年後を見据えたビジョンを策定して、社員と共有したいと思います。
この2日間を通じて、非常に情報量が多かったこともあり、ついていくのに苦労しておられる
塾生も見えましたが、無事2日間を乗り切り刺激の多い時間だったように思いました。
次回の第3講では、
・数字で経営を語るための財務分析(講師:林副塾長)
を予定しております。
コロナ禍で難しい情勢ではありますが、無事皆さまとお会いできることを楽しみにしております。