アタックス社長塾 プログラムディレクターの長谷川です。
先日、第17期社長塾の第8~10講を開催いたしました。
テーマは下記の通りです。
第8講:一流社長との経営対話(講師:徳武産業株式会社 十河 孝男 会長)
第9講:中堅中小企業に今強く求められるデジタル戦略(講師:株式会社アタックス・エッジ・コンサルティング代表の酒井 悟史)
第10講:経営者の資金調達と金融機関と適切に付き合う方法(講師:株式会社アタックス 金融ソリューション室室長の松野 賢一)
第1~7講までは「経営理念」「財務アタマ」「競争力」「社員力」、そして「仕組み化」を
実践経営理論のフレームワークに基づきお伝えしてきました。
第8講については、強くて愛される会社になるための方法論(やり方)から少し離れて事例(あり方)を見る機会として徳武産業の十河会長にご登壇いただき、色々な話をお聞きしました。
第9講および第10講については、実践経営理論の周辺知識として「経営のデジタル化」と「銀行対策」についてお伝えをしました。
今回のブログでは、主に第8講についてお話いたします。
まず、十河会長の講演とそのあとの受講生からの質疑応答で一番印象に残ったことは「自分たちが社会に何を提供するのか、そのために自分たち自身でブランドを持たなければいけない」ということを何度も語られていた点です。
徳武産業という会社は、下請け・OEM事業から脱却し、高齢者向けの「あゆみシューズ」を自社ブランドとして立ち上げられたことは多くの書籍やTVなどのメディアで語られておりますが、ビジネスモデルとして自社で価格決定権を持つ意味のほかに「自社の想いをダイレクトに社会(お客様)に伝える」という意味を持つことに気づかされました。
それは付加価値にほかならず、ブランディングの打ち手として一番強い方法だなと思いました。
また、他に「10年後に自社を取り巻く業界を考えてはどうか」という話も印象深かったです。
自社を成長発展させていくうえで、自社というよりも業界そのものが必要とされているだろうか、ということがポイントで、商品レベルではなく分野・文化レベルで物事をとらえるという話でした。
この点は、社長塾でも「池クジラストーリー構想」として取り組むことになりますので、受講生も伴走する私どもにとっても非常に重要な示唆をいただいたと思います。
私は、徳武産業という会社は非常に池クジラ度合いの高い企業だと捉えています。
他社というよりも業界との差別化、そして業界の非常識に挑戦し、独自の池を築かれました。
また、現在は自社の想いを永続させるために、様々な取り組みを通して「文化」を形成されておられます。
今回の事例企業を通して、受講生の皆さまにとって目指す「強くて愛される会社」の具体的なイメージ、経営者像に触れていただく機会になったかと思います。
最後に、第8講のアンケートから塾生の感想の一部をご紹介いたします。
- たくさんの学びがあった。 社員、お客様、社会にとって、価値がある会社を目指すモチベーションが高まった。
- 実際に会社運営で苦労されてきた方のお話を聞けて参考になる部分、身の引き締まる思いをしました。 社員、お客様を大事にするという一貫した考え方のもと仕組みや新たな取り組みへの発展の仕方がとても勉強になりました。
- 常に10年後を見据えて経営をする事の重要さを認識しました。 また自社品をもつ事の大切さを学びました。
- 5年、10年先の事業を考える!会社が生まれ変わるイノベーションが必要。 新しい市場を開拓していく。現状に満足せず、挑戦いきたいと思いました!ありがとうございました。
- 社員、仕事、顧客、地域を非常に愛されている事が感じられ、非常に感激致しました。
次回は、株式会社日本話し方センターの横田が講師を務める「経営者の話し方・伝え方」です。
最近修了した第15期のプレゼン大会では、この講義を受けたことにより意識が変わりプレゼンのレベルも相対的にグッと上がりました。
プレゼンだけではなく日常のスピーチでも大きく変わるきっかけとなりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。