第17期アタックス社長塾 第18講を開催しました。 | アタックス社長塾

第17期アタックス社長塾 第18講を開催しました。

2022年2月24日

アタックス社長塾 プログラムディレクターの長谷川です。

さて、「第17期社長塾」の第18講が先日開催され、無事1年間のプログラムが修了となりました。
第18講では、受講生が各々で「価値創造計画」という経営計画を立案し、プレゼンが行われました。

1年間のプログラムの中で学ばれた経営知識と毎月の課題で取り組まれた自社の現状分析をもとに「競争力」と「社員力」の2つの視点で整理し、「強くて愛される会社」になるうえで自社独自の「価値を創造」するための計画が「価値創造計画」です。

※「強くて愛される会社」について、少し話をいたします。
変化の激しい時代において、いい会社は「会社の業績」だけではなく「組織風土」も優れています。会社の業績が優れている理由は①ビジネスモデルが強い②財務的に強い③社員力が強い、という会社の強さにあります。一方で、組織風土が優れている理由は、先の社員力がポイントです。なぜ、社員力が強いのかを考えると、①会社の仕事を通じて社員が輝く②会社は社員にとってかけがえのないものになる、という善循環が生まれているからです。その結果、会社は社員から愛され、お客様から愛され、関係するすべての人から愛される。
このような中堅中小企業が理想とすべき本当にいい会社のことを「強くて愛される会社」と呼んでいます。

この社長塾を修了された経営者の方々は、今回描かれた「価値創造計画」を実行に移されると思います。
そのなかで、改めて経営者の仕事、やるべき事とは何なのだろうか、ということを考えてみたいと思います。

経営者の仕事は結果を出すこと、である

この言葉はファーストリテイリングの柳井社長がおっしゃっておられたことだと思いますが、おっしゃる通りだと思います。

社長塾でも、「経営者の仕事とは何だろうか」という話を4つのステップに分けて話をしています。

  1. 「熟考」する
  2. 「言葉・文章」にする
  3. 「行動・実行」する
  4. 「結果」を出す

経営方針や計画を立てて、言語化・可視化するという2つめのステップまでは、この社長塾で実施いただいたことになります。

このあとやるべき経営者としての「行動・実行」を具体的に示すと、

  1. 環境整備(社内の合意形成、幹部の巻き込み、体制整備)
  2. 計画のブラッシュアップ(段階的な実行、フィードバック)

になると思います。

受講生のアンケートでも「絵に描いた餅にならないように」という言葉が多く聞かれました。「価値創造」ですので、あるべき姿と現状のギャップが大きく、腰が重い…というケースもお見受けします。その場合は、問題の構造化によりチャンクダウンし、小さなところから実行していくことをおススメします。

経営計画の実行結果を検証(これがとても大事なポイント)し、周りの幹部や社員と改善していくことで求める結果につながるのであれば、上記の1~3が経営者の仕事と考えることができます。

結果は会社の業績だけではない

いい会社を計る指標として会社の業績を見る時代は昔の話です。
私が就活していた12年前でも、会社選びの条件に「休日がどのくらい取れるのか」や「社員教育にどのくらい力を入れているのか」といった面を見ていました。
ところが今は「SDGs」や「心理的安全性」といった言葉を浸透しています。それにより会社選びにおいては「社会貢献」や「働きがい」などがポイントとなっているようです。
つまり、会社の業績ばかりを追い求めていては人は集まってこない。

だからこそ、「強くて愛される会社」を目指していただきたいのです。
強い(=会社の業績)と愛される(=社員の幸せ)の両輪を兼ね備えた会社。この実現に、これからの時代を率いていく後継者だからこそ是非取り組んでいただきたいと思います。

なお、今回の計画発表大会では、皆さんが「強くて愛される会社」に共感され、どのようにすれば実現できるのか、変革すべき点はどのようなところなのか、という点に言及されておられました。

ちなみに、「強くて愛される会社研究所」が主催の視察ツアーで訪れる会社はいずれもスゴイ「強くて愛される会社」ばかりなのですが、採用に困っている会社はありません。人を惹きつける魅力があるのはもちろん、そこで働く社員の皆さまの表情がイイ!「愛されるということは、こういうことなのか!」と感じます。

強くて愛される会社視察ツアー | 強くて愛される会社研究所

社員に何度も何度も伝える

描かれた経営計画を社内で一度発表されただけでは浸透は難しいと思います。何度も何度もブレずに話を続ける。これも経営者のやるべき事の重要な一つだと思います。

社長塾のある修了生で、社員30名に対して3日間をかけて1対1の面談を行っている社長がいます。その方曰く、面と向かって一人一人と話をして「全体の方針はこう」「その中であなたにはこの部分を任せたい」といったことを丁寧に擦り合わせしないと伝わらないそうです。また、この面談以外にも計画書をいつでも見れるように、そして自分で気づかれたことをメモできるように手帳にして携帯できるように工夫されています。そうすることで経営目標を達成に導かれています。

これは、社長の考えや想いのベクトルを社員とそろえることで、大きな推進力を生み出した一つの事例です。

また、「強くて愛される会社」として代表的な会社である日本レーザーでは経営者自らが経営理念の解説や意見交換を行う社内研修を行われているそうです。

このように、社員に伝える手段は様々あります。経営者自身が社員に何度も何度も伝えることで、計画の実行、そして結果につなげていただきたいと思います。

最後に

今回の「第17期社長塾」では1社として同じものはない「価値創造計画」を拝見させていただきました。そして、1年間を通じて伴走させていただき、お一人お一人の立場や課せられた使命みたいなものを伺うことが出来ました。その中で「会社を永続させる」という意識は同じなのかなと感じました。今回で一区切りとなりましたが、今後も応援していきたいと思います。

「第17期社長塾」で学ばれた皆さま、本当にお疲れ様でした!

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