アタックス社長塾 プログラムディレクターの長谷川です。
先日、第18期社長塾の第7講を開催いたしました。
今回のテーマは「計画経営の成果を測定する業績管理制度」です。
第5,6講と2回続けて「財務分析」について学んできましたが、
今回の話は「数字をつくる」お話し。立てた目標達成に向けて取り組む経営手法に関して学びました。
講師は㈱アタックス・ビジネス・コンサルティング 執行役員の伊原 和也が務めました。
まず、計画経営を実践していくためには、
- 経営計画
- 人事制度
- 業績管理制度
の3つの要素が重要です、とお伝えいたしました。
その理由として、
- 経営環境の変化(スピード)が速いから
- 自社のあるべき姿(ビジョン、目標)を基準としないといけないから
の2点があります。
まず、①について、トップダウンの経営では限界があるため、目標を共有し、いかに現場に権限を委譲し「任せること」ができるかが、変化の激しい環境下での経営の舵取りのポイントとなってきます。そのためには、「経営計画」とそれを実行に移すためのルールとしての「人事制度」、また状況を適宜把握するための仕組みとして「業績管理制度」が必要であるということをお話ししました。
そして、②については、他社の成功事例を自社でも必ずしも通用するわけではない、ということがあります。参考にする部分はあっても、自社にとってのあるべき姿は自分たちでしっかりと描かなくてはいけない。そういう点でも、「経営計画」で自社のビジョンを示していただくことは大切となります。
計画経営に重要な3要素を有機的につなげることで、目標達成に向けた行動量と内容を適切にモニタリングし、修正していくことができるようになります。それにより、「強くて愛される会社のフレームワーク」の目標である「長期安定利益」に繋がると考えています。
また、今回の「数字をつくる」うえで、業績の先行予測をするための考え方として「未来決算書」についてお話もしました。
単に数値計画であれば、昨年対比20%増というように数値を置くわけですが、私たちはより実行力を持った数値の積み重ねを行っていただきたいと考えています。
そのために、
- 行動(アクションプラン)に沿った数値を用いる
- 利益から逆算して、数字を積み重ねる
ということについて解説をいたしました。
また、数値計画は形だけではいけませんので、社長と幹部の間で話し合いを行い、現実感を持たせるということについても話をいたしました。
当塾では、「価値創造計画」という経営計画の立案を行っていただきます。
今回のテーマは、非常に深くかかわってきますし、修了後も続けて実践いただいていれば結果に結びつくものと考えております。難しいテーマだと思いますが、是非とも実践をしていく中で習得いただければと思います。
最後に、講義後のアンケートについて一部ご紹介させていただきます。
- 今後数字を元に計画経営を考えて、打ち手をどう打てるか難しいと思いました。
- 人事制度がどのようにつながっているかが難しかった。
- 経営計画などぼんやりとした考えはありましたが、明確に言語化してこなかったので慣れるのに時間がかかりましたが、非常に参考になりました。
- はじめての経験であり、数字を追って分析および未来計画をたてることは難しいと思いますが、同時にワクワク感もあります。
- セグメント別の理解はしていますが全社では全てを理解していない部分がありますので勉強が必要と感じています。
次回は2講義あります。
前半は「強くて愛される会社の経営者が描くビジョン」、後半は「経営者のロジカルシンキング・問題解決技法」です。
講師はそれぞれ、アタックス社長塾 ディレクターの小島とプログラムディレクターの私、長谷川が担当いたします。
引き続き、頑張っていきましょう!宜しくお願い致します!