アタックス社長塾 プログラムディレクターの長谷川です。
6月18日に、第19期社長塾の第4講を開催いたしました。
今回の講義は「社員を成長させる組織・人事制度と人財育成」ということで、社員力がテーマです。
一番興味のあったトピックス、とおっしゃっておられる受講生もいるくらい注目の講義です。
こちらの講義には、アタックス社長塾の副塾長でもあり、アタックス・ヒューマンコンサルティングの代表である「北村 信貴子」を講師に迎え、開催いたしました。
今回は、受講生のご感想・気づきの声をもとにレポートをお届けいたします。
- 今までは金銭的報酬を中心に仕組み作りを行ってきた
今後は非金銭的報酬のしごとのやりがい、ステイタスなどを、どう社員に感じてもらうのか、もらえるのかを検討しなければならない
→ありがとうございます。報酬制度について、月給や賞与、福利厚生などの金銭的報酬に対して、 非金銭的報酬とは働きがいや人間関係、社会的認知度に至るまでを指します。
人が生きていくうえでの環境整備とでもいいましょうか、「総合的報酬体系(トータルリワード)」 という話がありました。実際、2022年卒の学生の就職活動において「社会貢献度が高い」や「将来性がある」といった項目が上位を占めています。
おっしゃる通り、給料=手取りという考え方ではなく、総合的報酬である意識の元、社員にも伝えていくことは重要だと思います。
- 時代の流れの速さを感じ、以前の考え方がそのまま通用しないことが多くあります
全体管理→個別管理 定期的な社員との対話の重要性(強制発生)
→ありがとうございます。定期的な社員との対話(コミュニケーション体の設計)については、多くの受講生の方が気づきである、との声をいただきました。空いた時間に社員と話すのではなく、予め時間を決めて実施する、ということです。
私自身も、チーム内で週イチに1時間行っていたミーティングを毎日の30分の夕礼に変えました。もともとの頻度では現在進行形の情報の温度感が伝わりづらいことと、なにより在宅ワークなどメンバーが様々に過ごしており、一体感が醸成されていないこと(まさにコミュニケーション!)から行うことにしました。実感としては、チームの一体感が出てきて、情報伝達も滞らずに良いです。
以前は社長が一人で見れる人数は「30名程度」とお伝えしていたものが、現在は「10名程度」となっております。
今回の講義を機に、色々と見直していただければと思います。
- 「組織は戦略に従う」という言葉が非常に勉強になりました
なんとなく組織を作るのではなく、会社の方針に沿った組織を作らなければならないと強く思いました
→ありがとうございます。チャンドラーの命題「組織は戦略に従う」ですが、人事フレームや評価制度、そして報酬制度も全て戦略、ひいては「経営計画の達成」を目指すために一気通貫して考えなければならないということをお伝えいたしました。
それぞれがパッチワーク的に制度を設けるのではなく、連動させなければなりません。全体目標→部門目標→個別目標へと落としていき、個人が達成できるような環境整備を行う。その中に能力開発(教育制度)が入ってきます。人事方針は「経営計画の達成」のための戦略です。見直す機会となっておりましたら幸いです。
今回はグループシェアやワークも多く行い、非常に活気のある講義でした。
受講生同士で様々な意見交換を通じて自社との違いや取り組まなければならないことについて気づきを得られたものと思います。
是非、自社へ持ち帰って検討いただくことに加え、社長塾での計画策定でも検討いただければと思います。
さて、次回ですが、「財務力」がテーマです。
第5講と第6講と2日間続けて「数字で経営を語るための財務分析」を行います。
講師は、アタックス社長塾 副塾長の林 公一です。
「強くて愛される会社」を考える上で、前々回はモノ、前回はヒト、そして次回はカネです。
自社分析のための事後課題も毎回ありますが、是非伴走コンサルタントと確認しながら進めてください。
引き続き、頑張っていきましょう、宜しくお願い致します!