お疲れ様です。アタックス社長塾の長谷川です。
先日開催されましたアタックス社長塾(第18期)の第12講の開催レポートをお届けいたします。
当塾では「強くて愛される会社」をあるべき姿として、
- 基礎的な経営知識の習得を目的とした講義、
- 学んだ知識をもとに自社の現状分析から経営課題を検討し、価値創造を計画する実習、
- そして、それらを「最良の相談相手」としてサポートする個別伴走コンサルティング
の大きく3つで構成されています。
講義は①~③のいずれかに当てはまるのですが、今回の第12講は強いて言えば①……といえるでしょうか。
あるべき姿を具体化することを目的とすべく、ゲスト講師にご登壇いただき、お話を伺いました。
今回お招きしたのは、「東海バネ工業株式会社の渡辺顧問」です!
※東海バネ工業さまのHP>https://www.tokaibane.com/
東海バネ工業さまと言えば、ポーター賞をはじめ数々の表彰を受けておられ、また今年の2月には
第12回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞 中小企業庁長官賞
を受賞されている、まさに「強くて愛される会社」です。
今回のレポートでは、受講生の感想と共にレポートをお伝えしていきます。
- 池クジラになることではなくこれもまた通過点で理念を強く持つことが大事だと改めて理解しました。
⇒渡辺顧問の講演でまず話をされたのは「自分がどうして東海バネ工業を継いだのか」」ということ。
そのうちの一つが「良い職人を揃えている(高い技術力を持っている)から」でした。
製造業を行われている中堅中小企業の多くが、HP上で「高い技術力」ということをアピールされておられ、実際に高いです。
しかし、価格を考えた時に、その高い技術力はどのくらいの価値として評価されているでしょうか?
高い技術力を持っているにもかかわらず、値引きして売ることはないでしょうか?
かつての東海バネ工業もそうだった(値引きして売っていた)そうです。
しかし、渡辺顧問が研修で欧州へ行かれた時に出会った製造業の方々からヒントを得て、「言い値で買ってもらえる商品・サービスを作らないといけない」という強い決意の元、ありとあらゆることを模索し、現在の池クジラともいえる形に行きついたそうです。
ここで、顧問から池クジラのヒントとなることをお聞きしました。それは、
「他社がやらない、やりたがらない、取り残しているところで勝負すること」
です。
儲かることは同業他社がわれ先に、とばかりに手を出すので、結果、価格競争になってしまう。
しかし、儲からない(儲かりづらい)ところは競争相手がほとんどいないので、そこで力を発揮すれば確実に勝つことが出来る。
「競争しないことが自社の競争戦略である」という考えは、まさに池クジラだと思いました。
顧客満足度を高めることで、儲からないところでも利益を伸ばし続けることも実例としてお話をいただき、この方の感想の通り、池クジラを創りあげても、会社の成長のためにはそこからが重要になってくるということをお話しいただきました。
- 自慢できる会社をつくり、家族様にも共有していただけるよう本気で取り組んでいきます。
⇒人財の採用や定着に関して、受講生から質問をいただいた時の話です。
ポイントは3つあり、
「自分の会社を自慢できるようにすること」
「自分の果たしている役割に誇りを持てるようにすること」
「自分の成長を、自らのみならず会社や家族にまで実感できるようにすること」
とお話しいただきました。
社員を大切にしています、というメッセージを発しておられる会社も増えてきておりますが、ここで重要なことは「社員はそれに甘えているだけではいけない」ということ。
渡辺顧問は「幸せを勝ち取るのは社員自身」とおっしゃっておられました。
しかし、幸せを勝ち取れるように能力開発や教育などのサポートを会社は行わなければならず、その結果として上記のポイントにつなげていくように、経営者は考えなければならない。
そのように渡辺顧問からのメッセージを受け取りました。
「東海バネ以外で食っていける人を作れば、会社は必ず成長できる」
というのはまさに! と思いました。
- 不安がずっとあって良いと言われて安心しました。どうやって社員を喜ばせようと良く考えてるけどそれで良いんだと安心しました。つきつめて行動あるのみだと思いました。がんばって行動していこうと思い元気が出ました。ありがとうございました。
⇒社長でやれる! と思った手ごたえについてお話しされて、渡辺顧問のご回答が
「一日たりともない。不安や心配ばかり。」
と話しておられたことが驚きでした。
あれほどのビジネスモデルを創りあげられ、他社からも羨望のまなざしで見られている会社であっても、です。
「出来たら良いな、と思う程度ではダメ。絶対こうするんだ! という強い気持ちが大切」
と受講生に檄を飛ばされたことからも、経営者の覚悟や執念を強く感じました。
「一番困っていたから、他の人が気付かないことに気づいた」
「不安があるからこそ、成長する」
色々な刺激を受ける講義となりました。
受講された方には、今回の講義でメモを取るようにお伝えしています。
メモを繰り返し見直し、これからの経営者人生の支えにしていただきたいと思う、そんな時間でした。
さて、次回は再び通常の講義と計画策定実習です。
第13講:強くて愛される会社の人財採用戦略
第14講:価値創造計画の策定実習②(未来決算書と長期ロードマップ)
ということで、第13講は講師を、
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツの採用コンサルタントである酒井 利昌が務め、
第14講では、
社長塾のディレクターの小島と私が務めます。
酒井は書籍「いい人財が集まる会社の採用の思考法」の著者でもあり、
多くの会社が悩んでいる「人の採用」について、深く考える時間としたいと思います。
次回も、どうぞよろしくお願いいたします!!
☆お知らせ☆
社長塾の第20期受講生を募集中です!
募集期間は2022/9末まで。
詳細は社長塾HPをご覧ください。
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https://attax-shachoujuku.com/news.html?id=215