みなさま、こんばんは。
わたしたち、強くて愛される会社研究所の視察先のみなさまは
コロナにも負けず、次々と新しい取り組みを実行されています。
さて、本日は、当研究所の視察先さまでもある、
住宅リフォーム会社の「さくら住宅 様(神奈川県横浜市)」の近況を
お伝えいたします。同社には、昨年8月に視察ツアーで訪れています。
(2019年8月6日当研究所視察ツアーの際の記念写真)
このたびの、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、お客様の住居に入る
リフォーム業界は、大きな打撃を受けました。
当然、その影響はさくら住宅様の取引先でもある、職人さんたちにも
及び、二宮生憲社長は「仕事がない状況がいつまで続くかわからない。
職人さんたちは、きっと不安でたまらないだろう。」と行く末を案じました。
そこで、同社の外注先の職人さん40名に対して、
1名あたり10万円~30万円を何回かにわけて見舞金を配られました。
家族の人数に応じて、仕事が通常通りに戻るまでの間、贈り続けることを
決められたそうです。
その総額は1,000万円を超える見通しです。
二宮生憲社長は、「一緒に働く職人は社員同然。その生活を守るのは
経営者として当たり前」と述べられています。
見舞金の原資は、緊急時のために蓄えていた利益剰余金とのこと。
「会社も、大変な状況のときに、本当にありがたい。」と
思いがけない収入に、涙ぐむ職人さんもいるようです。
みなさまも、ご存知のとおり、当研究所名誉理事の坂本光司先生は、
「人を大切にする経営者なら、1年半分くらいの人件費を積み立てて
おくべきだ。」と、日頃からおっしゃっています。
ちなみに、さくら住宅様は、坂本先生のベストセラーシリーズ
『日本でいちばん大切にしたい会社5』にも、取り上げられ、
2015年「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の審査委員会特別賞を
受賞されています。
https://sakuraj.exblog.jp/23977779/
いつ支給されるかも定かではない国の給付金よりも、
こうした心温まるようなお見舞金の支給がどれほど
ありがたいことか。きっと、コロナが落ち着いた後は、
職人さんたちは、さくら住宅様のたいせつなお客様たちのために
誠心誠意、仕事に取り組まれるに違いないと思います。
リフォーム業界において、大手企業の熾烈な競争が激しい中でも、
なぜ、さくら住宅様には、多くのリピーターのお客様が存在するのか。
こうした日々の取り組みからも、さくら住宅様の「あり方」が
見えてきます。わたしたちも見習うことが多くありそうです。
今後も、強くて愛される会社研究所では、
さくら住宅さまの取り組みに注目していきたいと思います。
強くて愛される会社研究所
西浦 美智子