初めての視察ツアー体験 完全ドキュメント(後編) | 強くて愛される会社研究所

初めての視察ツアー体験 完全ドキュメント(後編)

午後02時30分 園内を見学

社長講話の後、いったん講演会場から園内の見学に出発。
多くのリピーター・ファンを生み出す農業テーマパークに込められた思いや創意工夫を体感します。

ハム・ウインナー専門館では、実際に手づくりしている様子を見学。

ミニブタ芸ステージで愛嬌たっぷりの小さなブタたちに思わず拍手。

ちょうど紅葉の季節を迎えていて、気持ちよい散策ができました。

小さなのんびり学習牧場・ジャージーハウスでは生きたジャージー牛に実際に触れて生き物の知識を学習。

搾りたてのミルクを使ったソフトクリームでひと休み

ツアーの魅力③ 買い物

みなさんお楽しみの買い物の時間もちゃんと設けられています。

田舎の魅力・新鮮さという「自分たちの持っている付加価値」を、ターゲット層である都会のお客様に いかに楽しんでもらうか、その現場の姿がよく分かる時間となりました。

午後04時00分 社員の皆様との意見交換会

このモクモク手づくりファームの現場を支えているのが社員たち。
その生の声を聞ける視察ツアーならではの目玉プログラムが「社員の皆様との意見交換会」です。

この日は社歴10年から20年の5人の社員と松尾社長が参加してくれました。 ツアー参加者が、思い思いの質問を投げかけます。

[参加者]

いただいた資料で「モクモク7つのテーゼ」という企業理念を読んだのですが、その5番目に「モクモクは知る、考えることを消費者とともに学び、感動を共有する事業を行います」という項目がありますが、社員の皆様はこれをどう受け止めているのですか?

[社員]

自分たちも言う側じゃなくて、聞く側というか常にお客様と一緒の目線で考えていこう、一緒に疑問を持とうという感じですかね。

[参加者]

先ほど松尾社長の講話は1時間以上ニコニコと優しそうな雰囲気とお話ぶりだったんですが、社員の方は社長の怖い面、厳しい面など思い出はありますか?

[社員]

叱られるとかそういうのはあまりないんですが、私は社内で一番の職人が社長だと思っていて、ハムとかウインナーの工房に入った時の真剣な表情は、あっ凄いなと思います。この人にはかなわないなって思います。

ツアー参加者にとって、「強さ」という側面は売上げや戦略面などから比較的理解しやすいですが、「愛される」という要素をどう実感するかは難しいときがあります。

そのとき手がかりをつかみやすいのが、
この「社員の皆様との意見交換会」なのです!

社員が充実して働くために会社ができることを探していると語っていた北川さんはこんな質問を投げかけました。

[北川さん]

社員のみなさんにお聞きしたいのですが、会社に愛着を持つ瞬間、この会社に勤めていて良かったと思う瞬間ってありますか。

[社員]

一番素直に嬉しいなと思うのが、自分がこんなものを作りたいと思ったものを作り上げることができて、それをちゃんとお客様に届けられてお客様から美味しかったよって返ってきたとき。社長に褒められるよりも嬉しいですね。

[社員]

私は製造部門ではないんですけど、モクモクの食べ物って美味しいなって思っていてポケットマネーでも買ってしまうんです。そういう素敵なものを作れる人がまわりにたくさんいて一緒に働いている。そういうことがここで働く嬉しさです。

[社員]

モクモクが地域の人に愛着を持ってもらえていることを感じられるのが、ウチの緑のエコバックなんです。地域の人がスーパーで買い物の時に使ってくれているのを見ると、単純なことなんですけどすごく嬉しくなります。

この他、毎年年末に通販で扱っているおせち料理の箱詰めを、大晦日に社員総出で行う時の一体感が好きという話も聞けました。

実際に社員さんたちの受け答えを目の当たりにした北川さんに印象を聞いてみると…

[北川さん]

やはりお客様からの反応や手ごたえが、社員のやる気やモチベーションにすごく重要なんだなと思いました。
上司や会社から言われたから動くのではなく、これがお客様にとっていいと思うからやっていますとみなさん話されていて本当に自主的に動いていると感じました。

盛りだくさんのプログラムはすべて終了。

わざわざ時間を割いて貴重なお話を聞かせていただいた松尾社長と社員の皆さんとともに記念写真を撮影し、モクモク手づくりファームを後にしました。

午後17時30分 モクモク手づくりファーム出発~感想共有

帰りのバスでは、今日1日の学びをアウトプットする時間が設けられ、一人ひとりの体験と印象をより確かなものにすることができます。
まず横山信弘専務理事が今日の印象とポイントを総括。

[横山信弘]

30年前に価格を決めて価格決定権は絶対に譲らないという強い思いで事業を進めてきた。まず枠を決めて経営していく。
深く考えるためには細分化していくことが必要なんだなという気づきを今日は得ました。

そして、参加者全員が今日の気づきをコメントしてお互いの学びを共有する「感想共有」を行います。

[参加者]

自社の価格決定権にこだわり、高収益型の強い財務体質を築き上げ、社員の自主性を活かした提案に基づく新商品開発に注力する。素晴らしい会社だと思いました。

[参加者]

社員さんたちが自分のしたいことができる会社の体制がすばらしいと思いました。

自分たちの強みをいかに付加価値につなげるか、社員たちの力をどう生かして参加意識を高めるか。そのことに対する感心の声が多くの方から聞かれました。
そして、北川さんのコメントは…

[北川さん]

今日気がついたのは社員のみなさん同士、そして社長と社員さんの距離感がとても近いなということです。

大晦日におせちを詰めるときどうやったら楽しくできるかみんなで考えて工夫するとか、社長と社員が工夫する姿勢なんて私の会社にはまったくなくて、そんな風に考えられるんだとちょっと衝撃を受けました。

社員に愛される会社ってこういうことなんだって目の当たりにできて本当に勉強になりました。

最後に参加者同士がそれぞれの視点を聞くことで、より広がりのある学びにつながるのです。

午後19時00分 名古屋駅到着~ツアーを終えて

初めて「強くて愛される会社研究所」視察ツアーを体験した株式会社北川組・北川尚子取締役。
あらためてツアー全体の印象をお聞きすると…

[北川さん]

もっとストイックでぴりぴり緊張した雰囲気なのかなと想像していたんですけれど、ぜんぜん違っていました。

みなさんにこやかで本当に雰囲気がよくて、なんだか小旅行しているような気分で1日過ごせました。

社長さんや社員さんたちの思いを直接聞くことは本当に気づくことが多くて、これは実際に参加しないとやっぱり分からないですよね。 社内が本当にこういう風なんだなと自分の目で見られるのが一番勉強になりましたね。

一度体験すると何度も行きたくなる、ちょっと他では味わえないツアーですね!

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